夢がなくても

最終更新:2020年2月1日
 関連ページ(進路を決めること)


保育士になりたい、栄養士になりたい、美容師になりたい。
そうやって進路を決めてる友達と比べて、自分はやりたいことも夢もないと悩んでる人もいるんじゃないかな。

中学、高校時代はどうしても進路と向き合わなくちゃいけません。
ということは、自分の夢とも向き合うことになる。
どうして小、中、高みたいに、みんなと同じ進路でいられないのかなと思ったこともあるかもしれないね。

ただ、夢がないことは別に悪いことじゃないです。


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【ある高校生の話】


彼女には、とあるスポーツでプロになる夢がありました。
でも自分にはプロになれる力がないみたい。
だんだんとそう認めていったそうです。
「じゃあ今度は勉強を頑張って、スポーツ系のリハビリをする人(理学療法士)になろう」
そう決めました。

でも高校生活を送っていくうちに特に理由もなく、その夢も薄れていったそうです。
なりたいものがなくなると、行きたい学科も、行きたい大学もなくなっていく。
勉強を頑張る理由はその仕事に就いたり、そのための大学に行くためだったのに、何のために頑張るかも分からなくなっていく。
これは不安なことだったと思います。

実際、彼女は特に感情を大きく出すタイプでもなかったけど、
進路や将来の話をすると「不安」と口にしていました。

そのとき、こういう話をしたんです。


絶対にリハビリの道に行こうと思ってたときは、他の進路はどう?みたいな話は全然頭に入らなかったでしょ。
リハビリの道が悪いわけじゃないけど、もしかしたら、他にもっと向いてて楽しい道があったかもしれない。

夢があることで、視界が狭まることがあるんだよね。
こだわって、固執(こしつ)して、それしかないんだって決めつけちゃう。

そうすると、もしその夢が本当にだめになっちゃったときに、絶体絶命になることがあるのよ。
それ以外なかったんだから、じゃあもう頑張るのもぜーんぶやめた!ってなっちゃう。
だけど本当はそんなことなくて、たいがいの人は色々なことに向いてるし、色々なことができるはずなんだよね。


自分に実感があるからなのか、その高校生はハッとした顔でこの話を聞いてました。


◎夢がある
 良い点 やりたいことが決まってるうれしさ
 悪い点 こだわりすぎてしまう

◎夢がない
 悪い点 やりたいことが決まってない不安
 良い点 なんでもできる


ということです。

夢があるってことが、必ずいいことでもない。
夢がないってことは、必ず悪いことでもない。

夢の先に、必ず幸せがあるとは限らないし、
夢じゃないほうに、必ず幸せがないとも言い切れない。


夢がない、やりたいことがないってことは、
逆に言えば広い視界で、なんでも試してみれるってことなんだから。
全然悪いことじゃないよ。


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【便利な消去法】


でも、進路を決めなくちゃいけないじゃん!夢がないと決められないじゃん!
って思う人に。

進路を探すコツは、

 ①知らない職業、知らない学科をとりあえず調べてみる(「進路を決めること」参照)
 ②それでも見つからなかったら、消去法を使ってみる

プラスな響きの「夢」とマイナスな響きの「消去法」。
これがいまいち結びつかない人が多いけど、とっても有効です。
なぜかというと、やりたいことはぼんやりしていても、やりたくないことははっきりしていることが多いからです。

消去法と消極的はちがうからね。消去法は悪い方法ではありません。
消去法を使って絞った中で、少しでもいいかなと思うものがあったら、それを選んじゃおう。

え、それでいいの?
そう思うかもしれない。


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【とりあえず動く】


困ったときは、とりあえず動くのがいいです。
だって、その場で考えていてもわからないことばかりだから。

むしろ、頭でっかちになって動けなくなる場合があります。
動かないと、理想ばかり高くなるんです。

この大学で看護の資格を取るんだ、それ以外の大学も専門もありえない。
そう思ってる人は、ずーっと浪人してしまうこともある。
大企業しかありえない、中小企業なんかだめだから。
そう思ってる人は、どこにも入れずに社会への不満ばかり言う人になることもある。
理想の曲ができるまでは誰にも聞かせない。
そう思ってる人は、結局一曲も完成させられないこともある。

(くわしくは「さよなら完璧主義」というページに書いてあります)


例えば、アイドルの話。

メジャーなアイドルがいて、その中でも目立つ人と目立たない人がいます。
さらに、それ以外にも知名度の低いインディーズのアイドルもいます。

目立たないメジャーなアイドルやインディーズのアイドルは、
「もっと前に出たい、もっとテレビに出たい!」
って思ってる人もたくさんいるはずです。

だけど、すでにもう前に出てるアイドルは、
「バラエティではどういうリアクションをしたらいいんだろう」
「出番が多くて体力が持たないからジムに行かないと」
「セリフがないときの演技が難しいな」
というふうに、それより先の悩みになってるかもしれない。

そして、前に出られないアイドルが「もっと前に出たい!」と思ってる間に、
あの子たちはアイドルを「やりきりました!」と、卒業を発表してるかもしれない。

これは、すごく残酷だなと思うけど、
そこに行かないと分からない『次の悩み』が確かにあるんだよね。


その場で考えてるだけでは新しい悩みには気づけないし、むしろ理想ばかり高くなって動けなくなる。

バイトを一度もしたことがなければ、手際の悪いコンビニのバイトに腹を立てることもあると思う。
「っていうかコンビニなんかでバイトしてるから悪いんだよ、俺ならもっと時給のいいバイトするね」
そう言って、「いいバイトが見つからないから」といつまでもバイトをし始めないかもしれない。

でも、何でもいいから始めてみれば、合う合わない、楽しい楽しくない、大変大変じゃない、いろんなことが分かります。
あの手際の悪いコンビニバイトにも、大変なときもあるよなって思えるようになるかもしれない。
一度も経験がなければ、「外」から「だめだな」ってずっと言うことができる。

だから困ったときは、とりあえず動くのがいいです。
夢がないなら、むしろ何か始めてしまうのがいいです。
そこに行かないと次の段階には行けないから。
だからとりあえず何かやってみようね。

とりあえず何かが始められるのは、夢がない人の特権です。


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by dekiyosite | 2020-02-01 11:50 | 雑談