就活エントリーシート添削 下(続・作文読書感想文のコツ)


 前のページ(就活エントリーシート添削 上)


人気ページ「作文・読書感想文のコツ」の続編として、
前のページから始まった就活エントリーシートの下編です。

 「、」で繋ぎすぎない
 かっこつけない
 「What」より「How」

などがあったね。
その添削を踏まえて、第一志望の企業のエントリーシートの添削に行くよ!!


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B. 第一志望の企業(空港系)


B1. 学生時代、仲間と取り組み成果を出した経験
 2018年にゼミナールの仲間と出場した「観光まちづくりコンテスト茨城ステージ」での取り組みです。
 この取り組みは「観光魅力度ランキング」47位の茨城県を魅力度最下位脱出に向けゼミメンバーと考えていく取り組みです。
 私はゼミナール所属当初、経験値の面でスキルが劣っていました。
 そのため悔しい思いをしましたが、未熟な私をメンバーに受け入れてくれたゼミメンバーにスキルアップすることで恩返ししたいと考えました。
 そこで他メンバーからもアドバイスをもらい、魅力度を上げるためにはどうしたら良いか、実際に現地視察も行ってきました。
 その結果、出場した全42チームの大学の中から「ポスターセッション」に選ばれることができました。
 この経験から自分の中で限界を決めず、努力し続ける力を貴社でも活かしていきたいです。

■(冒頭部分)〜での取り組みです。この取り組みは〜、考えていく取り組みです。

□重複しないように。
 言葉、内容が重複すると、文字数を稼いでるような印象になります。
 ゼミナール、ゼミという言葉もちょっと多いかな。

(あと、ゼミでいいんです。大丈夫。
 前のページで「貴社」のとこでも言ったけど、使い慣れない言葉はなるべく使わないほうがいいです。
 言葉と自分がどんどん離れていって、面接で話すときにも感情が乗らなくなります)

→仲間と取り組んだことで私が思い出すのは、ゼミで出場した「観光〜ステージ」でのことです。
「観光魅力度ランキング」47位の茨城県の、魅力度最下位脱出を目指す取り組みでした。


◯それ以降を細かく見ていくよ!
 前のページで話した「WhatよりもHow」、
 それから「かっこつけた文にすると意味の繋がりがめちゃくちゃになることがある」に注意してね。

■ゼミナール所属当初、経験値の面でスキルが劣っていました。
 ↑なんのスキル?

■そのため悔しい思いをしましたが、
 ↑どのくらい?

■未熟な私をメンバーに受け入れてくれたゼミメンバーに
 ↑どんなふうに受け入れてくれた?
  ゼミメンバーは自分より何が優れてた?

■スキルアップすることで恩返ししたいと考えました。
 ↑なにをスキルアップ?
  どんなふうにスキルアップ?
  どうしてスキルアップが恩返しになる?

■そこで他メンバーからもアドバイスをもらい、魅力度を上げるためにはどうしたら良いか、実際に現地視察も行ってきました。
 ↑この書き方だと、結局他のメンバーがすごいということが伝わってしまう。
  現地視察では何を見て、どんなことを思った?

■この経験から自分の中で限界を決めず、努力し続ける力を貴社でも活かしていきたいです。
 ↑残念だけど、上の文からは「限界を決めず努力し続ける」感は伝わらないです。
  そのテーマで書いてるとは思えなかった。
  だからまとめとしては変なんだよね。
 「なんでもいいから良いこと」を言うんじゃなくて、一貫性のある文章にする(作文のコツ「③ひとつに絞る」)
  最後に「ん?」と思わせないように。


WhatよりもHow
 何度でも言います。やりがちだから。
 私は○○に挑戦しました、その結果こうなりました、みたいな事実(Whatだけ)を追った文章は伝わりづらい。
 具体的じゃないから、嘘っぽくも感じるんだよね。
 「どう」頑張ったのか、「どう」変化したのか。そこが重要です。

 例えば、映画の感想。
 楽しかったのに、うまく伝えられない人もいるんじゃないかな。
 「君の名は。はね、男女が入れ替わる映画なんだけど、そんで携帯でやりとりして、ちょっとずつ関係も変わってって・・」
 これだと、聞き手が相当なイメージ力の持ち主でない限り、面白そう感が伝わりません。
 「What」しか追ってないからなんだよね。
 物語なんてほぼ「How」みたいなものです。
 自分の感情が「どう」変化したのかと一緒に映画のHowも話せれば、きっと今より伝わる感想になるはず。
 Whatだけ書き出したら、似たような映画って多いよ。Howが勝負なの。

 WhatよりもHow。
 そしてできれば、『感情の動き』もきちんと書く
(作文・読書感想文のコツで触れた、「マイナスなことも書く(=感情の差を出す)」ということ)


→所属当初、私は他のメンバーと違いまったく発言ができませんでした。
 自分の意見に自信がなかったからです。
 それを相談すると、「私だって自信はないけど、どんなアイディアがいいかだって私には分からないし、そこはみんなで考えてみたらいいかなと思ってるんだよね、せっかくみんないるんだし」という回答が返ってきて驚きました。
 私は、全部自分でしなくてはと思っていたのです。
 それ以来、私の発言量は増えました。とにかく感じたこと、違和感はなんでも言いました。
「現地見ないとわからないよね」という、私のふとした発言から現地視察が実行されたりもしました。
 みんなで意見を出し合い、ブラッシュアップしあった結果、42チーム中「ポスターセッション」という部門に選んでもらえることにもなりました。
 自分ひとりで卑屈にならず、周りを信じて発言してみるということ。それを、仕事の中でも活かしていこうと思っています。


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B2. 今後、仕事を通して実現させたい夢を。その夢を実現するためにはどのように成長していきたいか。
 まずは大好きな〇〇(地名)の地で貴社のロールモデルとして活躍するために「〇〇」メンバーに加わりたいです。
 加入後は、メンバーとともに〇〇空港の「顔」としてお客様に選ばれ続ける会社であるために自分たち社員、自ら考え行動していくこと(空港と共に私たちも成長していけるよう)に力を入れたいです。
 そして会社説明会で〇〇さんのおっしゃっていたように、〇〇空港が空港会社の中で品質部門においてナンバーワンを目指していけるようなグランドスタッフになりたいです。
 そのため、常に変化に対し、アンテナを張り、ホスピタリティを極めたいです。
 そしてお客様からも、共に働く仲間からも〇〇(企業名)グループの「顔」として認められるようなおもてなしのプロフェッショナルになりたいです。

□「〇〇」メンバー、〇〇空港の顔、品質部門ナンバーワンを目指すグランドスタッフ、企業の顔。
 「何になりたいか(What)」はしっかり書いてあります。
 だけど、「どうなるか(How)」に関しては少ない
 自ら考え行動する、アンテナを張りホスピタリティを極める程度で、しかも漠然としている印象があります。

 何度も書くけど、大切なのはHowです。絶対そうです。
 自ら考えるとなんでいいのか、変化に対するアンテナがあるとどう違うのか、ホスピタリティを極めたら何がいいのか。
 さらに、自ら考えるってどうやればいいのか、アンテナを張るってどうやればいいのか、ホスピタリティってどうやって極めればいいのか。

 そこまで考えて、言及(げんきゅう:その範囲まで説明すること)して、もっと具体的になるとよりいいです。
 なりたいことはたくさん書いて、その方法論が漠然としてるとどうなるのか。
「俺、将来金持ちなるんだ。映画出て主演やって、めっちゃモテるの。
 そんで歌とか歌いたい。本当は歌やりたいから。
 そんで親に家と車買ってあげて、自分はマンションかな」
 ね? 信頼感をいだきにくい。
 真剣味を感じられなくて、文章が雑然としている印象になるんだよね。
 Howに気をつければ必ずよくなる。


→私は、大好きな〇〇(地名)で、貴社のロールモデルと呼ばれるようになりたいです。(言い切るのがポイント)
 「〇〇」に加わって皆さんと〇〇空港の顔になってみたい。そして、説明会で〇〇さんがおっしゃっていた品質部門でのナンバーワンを、私もともに目指したいです。(なりたいものを先にまとめました)
 たくさんの先輩、たくさんの本物に触れて、自らを反省することもあると思います。でも決してへこたれず、私とは何が違うのかをひたすら考えて付いていきたいです。だけど、社員としてすごす日々で、今のお客としての視点も忘れずにいたいです。(どうがんばるかもまとめました(読みやすく))
 そしていつかは、お客様からも仲間からも企業の「顔」として認められる、おもてなしのプロになりたいです。

(ホスピタリティとか、慣れない、むずかしめの言葉を使わないで済むならそのほうがいいです)


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B3. 志望動機
(前バージョン)
 〇〇グループの「顔」としてお客様の心に残るサービスを提供したいからです。
 〇〇(有名コーヒーチェーン)でのアルバイトではお客様を笑顔にする喜びを学び、大学のゼミナールではチームで目標を達成する喜びを学びました。
 そこで、貴社の旅客サービス部門であれば、多くの職種や部門の仲間とチームワークを発揮することで、多方面からお客様へ感動を届けられると考えました。
 また、旅客サービス部門はお客様と接する機会が多く、〇〇グループの印象を形成する役割があると思います。貴社に入社できた際には、「1名、1個、1便」に強くこだわり、「あんしん、あったか、あかるく、元気」を常に心に留め、沖縄の地から「最高のサービス」を提供していきたいです。
(↓添削する前に自ら修正バージョンを書いてきました)
 〇〇空港の「顔」としてお客様の心に残るサービスを提供したいからです。
 〇〇(地名)へは小学2年の頃に初めて家族旅行で訪れてからほぼ毎年のように訪れるようになり、すっかり「第2の故郷」のような場所になりました。
 貴社の旅客サービス部門であれば、多くの〇〇グループの仲間とチームワークを発揮し、多方面からお客様へ感動を届け、心に残るサービスを提供できるのではと考えました。
 また、旅客サービス部門はお客様と接する機会が多く、〇〇グループの印象を形成する役割があると思います。
 貴社に入社できた際には、「1名、1個、1便」に強くこだわり、「あんしん、あったか、あかるく、元気」を常に心に留め、沖縄の地から「心温まる最高のサービス」を提供していきたいです。

□修正バージョンのほうが圧倒的にいい。
 分かりにくい文章も少ないし、「自分の経験、言葉」が書いてあるから読みやすいし面白いよね。
 ここまで読んできたみんなも分かるんじゃないかな。

□でももっと感情的でもいいと思う。
 最後の部分はたぶん「企業が」大事にしてる言葉だよね。
 悪くはないけど、そのままなぞらなくてもいいかなとは思います。

□多方面ってなんだろう。
 説明できるなら書く、できないなら書かない。


→物心着いたときから空港で働きたいと思っていました。それも〇〇(企業名)が大好きでした。
 その理由は、ただ制服がかわいいからとか、そういったことだったかもしれません。でもその気持ちは、大学4年になった今でもなくなりませんでした。
 さらに、〇〇(地名)は小学2年での(「頃」などあいまいな表現は使わない)家族旅行からほぼ毎年訪れていて、私の中ではすっかり「第2の故郷」になっています。
 〇〇(有名コーヒーチェーン)でのアルバイトやゼミでの活動で、お客様を笑顔にする喜び、チームで目標を達成する喜びを学んできました。
 それを貴社の旅客サービス部門で活かして、多くの職種の仲間とお客様へ感動を届けていきたいです。
 特にグランドスタッフはお客様と接する機会の多く、良くも悪くも〇〇(企業名)の印象を決めてしまう役割のある仕事です。だから責任を持って、いつかの私のような子が出てくるように、〇〇の地から「最高のサービス」を提供していきたいです。


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B4. PRする写真と文章
 3年前から働いている〇〇(有名コーヒーチェーン)でのアルバイトの写真です。
 この写真には私の強みである「笑顔」と「どんな時でも丁寧にお客様へ寄り添う」姿が表現されています。
「〇〇」というお店が、お客様の「サードプレイスの場」となるよう相手をおもう気持ちを伝え、信頼を得られるように、一人ひとりのお客様へ合わせた、寄り添ったサービスを日々、提供しております。

□前のページのときに書いたような、文として変なのはだいぶ少なくなっています。
 一文一文取り出さなくてもいいくらい。すごい成長です。

□「表現されています」という言葉はかっこつけすぎているので使わないこと。

□後半はコーヒー屋の売り文句になっているので、自分の話をしたほうがいいです。
 前に言ったみたいに、浮き沈みのあるストーリー、物語性を出すのはどうかな。


→これは〇〇(有名コーヒーチェーン)でのアルバイトの写真です。
 私が大事にしてきた「笑顔」と「どんな時にも丁寧に」ということが写真からも伝わるのではと思います。
 もう4年目になったアルバイトですが、最初の頃は笑顔になることすら難しく、行きたくない、レジに立ちたくないと思うこともありました。でも、結局1度も休みませんでした。
 悔しくても毎日、少しずつ頑張ってきた今の私が、この写真には写っています。

(もちろん例。俺の創造です。でも何かしらのエピソードがそれぞれにあるはず。それを書こうね。
 ①自分、を書く ②差を出す ③ひとつに絞る だったね)


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こんな感じかな。

作文・読書感想文のコツのページに書いたことは、作文の書き方!みたいな本には載ってないと思うんだよね。
そして今回のエントリーシートの書き方も、そういう本には書いてないと思います。
でも、シンプルで、楽しくて、別に特殊なことはしてなかったよね。

 □あまり「、」で繋げすぎない。
 □WhatよりHow。
 □かっこつけない。自分の言葉で。

だいたいこんな感じでした。

エントリーシートの書き方みたいな本には、どれだけ目立たせるかとか、そういったテクニックが多く載っています。
もちろん参考にしていいです。
だけど肝心な中身は、自分の言葉で、分かりやすく、何百枚目でもできればおもしろく読んでもらえるようにする。
それが大事なはずです。


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最後に、特別なエピソードなんてないっていう人のための話。

エントリーシートでの自己PRなどでは、つい「自分がリーダーとして頑張った話」を探しがちです。

 部活で部長をやった。
 ゼミでゼミ長をやった。
 アルバイトでシフトリーダーを任された。

などなど。
大学1年なのに、就活のときのために率先して幹部をやる人も中にはいるもんね。
アルバイトの説明でも「リーダーシップの経験が就活に活きますよ」なんて言われることもあります。

(就活のための幹部、就活のためのアルバイト。うーんって思う人もいるよね。
 でもいざ就活になると、自分には話せることがないと思ってしまう)

だから、リーダーじゃなかった人は、自分にはアピールポイントがないと思ってしまうわけ。

でもさー。
でもさ、リーダーってそんなに必要かな。
リーダーより、リーダーじゃない人のほうが圧倒的に多くない?

支える、話を聞いて理解する、話を聞いて周りに浸透させる。
それができるのはリーダーじゃない人だけです。
人のいいところを見つけられるなんてのも、全然PRすべきポイントです。
リーダーやりたくてリーダーやってるだけのやつより全然いいよ。

「私は人の悪いところに目が行ったりつい粗を探しちゃう」っていう人は、いろんなところに目がいくってこと。
それもいいじゃん。うまく書けばいいんだよ。
ぼーっとしてるって言われる人は、ぼーっとしてることで褒められたことだってあるはず。
それを差を出して書くんだよ。

「正直、私にはぼーっとしてるところがある。迷惑かけたこともある。
 だけど、緊迫した雰囲気のときに、○○さんがいてくれてホッとするよって言ってくれた人もいます。
 それに私は、ぼーっとしてるけど、○○だけは手を抜いたことがありません。
 貴社でもきっと力になれると思っています」

全然悪くない。
適当にかっこつけて、結果他の人と変わらない文章になる人より、ずっといいです。
自分の言葉でしょ。
嘘のないって感じがするでしょ。
適当にかっこつけた文章では、その人が見えにくいんです。

そんなにPRすべきポイントなんてないよって思ってるほうが普通です。安心して。
なんで就活になった途端、ここぞとばかりに自慢しあうのかなって思うよね。
その感覚、変じゃないです。安心して。

変だと思ってるのに、無理に合わせる必要ないです。
自分の言葉で、自分のことを、なるべく丁寧に書く。
いっぱい見つけなくてもいいです。
WhatよりHow。深く書けるものを見つけれたらいいね。

たった3分の、超オススメ動画を載せておきます。
何回見てもとんでもないって思う。
リーダーが偉いわけじゃないんだよ。


元動画


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以上です。
うまく書けたら見せてほしいし、悩んでたらメール送ってくれてもいいです。
一生懸命書いたんだから、どこかが見つけてくれるといいね。

就活編、次の最後のページでは、なんで俺が就活が苦手だったか、なにがだめだったか、徹底的に書きます。
就活に不満がある人は読んで共感してくれていいけど、これから頑張りたい、希望でいっぱいっていう人はこのページまでにしといてください。






by dekiyosite | 2019-05-11 22:21 | 雑談