勉強が苦手な人(本当は勉強の「しかた」をわかっていないのだけれど)にとってテストの存在はやっかいです。勉強きらいなのに、頑張ってもいい点取れないのに、だけど頑張ったりもするのに、結局いい点取れなくてなんやかんや言われるからね。
でも、知ってると思うけど、テストは自分の先生が作っているんです。
ここで、どうやって作られているかを考えてみよう。
考えるポイントは「テストは何のために行われるか」です。
どのくらい成長したかを測るためとか色々な理由があるけど、その中のひとつに「成績をつけるため」というのがあります。これは学生側には盲点(気がつきにくいポイント)なんですよね。
例えば先生が、誰でも点数が取れて90点以上続出のテストを作ったとします。ひらがなの「あ」から「ん」まで書きなさい、みたいなね。
そしたら成績はみんな「5」かな。でもみんな同じということは、誰が本当に出来て誰が本当には出来ないのかが分からないよね。もしかしたらみんな「1」かもしれない。
これは先生が超難しいテストを作ってみんなが1ケタの点数を取った場合も同じです。
まとめるとね、点数がどっちかにかたまっちゃうと、誰ができて誰ができないのかが本当にはわからない、だから成績がつけられないんです。
「成績をつけるため」には「テストの点をバラけさせなければいけない」ということ。「テストの点をバラけさせなければいけない」ということは、簡単な問題から標準問題、応用問題までを全部入れなくちゃいけないということです。
勉強ができない人(勉強のしかたがわかっていない人)は応用問題ばかり気にして「こんなのムズすぎるできるはずない!」って文句を言いがちです。だけどその(テストではどうせ点が取れないかもしれない)問題に数時間もかけて勉強することが多いんです。その後テストが返されて点が低いと言い訳しちゃう。応用問題は「超勉強したけど時間が足りなかった」と言って、出来たかもしれないのに間違えた問題は「これはケアレスミス(ちょっとした注意不足のミス)だった」って言うんだよね。
うんうん。それでテストは何点だったの。あ、40点?・・うーん。
わかるかな。
40点で、出来なかった60点分が全部応用問題なんてことあると思う?
絶対ないよ!絶対なんてないけど、でも絶対ない!
だってテストの結果で成績をつけなくちゃいけないんだもん。応用問題で60点分使ったら、苦手な生徒も普通くらいの生徒もみんな、0点から40点の間に集まっちゃうよ。そしたら正確に成績が付けられないでしょ?
テストの配分は、先生によっても場合によっても違うけど
授業を普通に受けていた人なら出来る基本問題・・30点
授業で少し扱ったちょっと頭を使う標準問題 ・・40点
結構頭を使う応用問題 ・・15点
かなり苦手な生徒にもできる超基礎問題 ・・15点
がざっくりとした目安だと思います。
大体だから違う場合も多いけど、でもこんな感じだと思います。
わかるかな。(もっかい!)
応用問題なんて、そんなに出ないんです。応用問題が仮に30点分出たとしてもそれ以外を1問も間違えなければ70点取れる。
それがわかってないから「これはケアレスミスだけどさ」って言うんです。基本問題と標準問題だけで「間違えなければ」50点は取れます。絶対取れる。
今までは、苦手なくせに(口が悪いね)ワークで応用問題ばっかり「わかんないわかんない」って文句言いながら時間使ってたんです。
その時間の全部を、基礎問題と標準問題の繰り返し練習に回したら、もしかしたらケアレスミスなんてなかったかもよ?そしたら点が上がっていたかもしれない。
テストでは、残念だけど、どのくらい時間をかけたかとか、どの程度一生懸命やったかは判断されません。君は頑張ってたから特別に+10点!なんてことはないんです。
でも逆に言えば点数さえ取ればいい、ということ。
次のページでは、具体的にどうすればいいかを考えていきましょう。
このページのまとめ!
●テストは応用問題だけじゃなくて基本問題標準問題もたくさん出てる
●基本と標準だけでも「間違えなければ」50点は取れる