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「ちゃんと」授業受けてるのに
「ちゃんと」ノート取ってるのに
「ちゃんと」テスト勉強してるのに
うまくいかないってどういうことかを考えました。
図星だった人にはショックな内容だったんじゃないかな。
だけどここから。ここから始めていこうね。
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んで!
今回の本題「授業の受け方」。
もうサブタイトルにも書いてるけど、言いたいのは「ノート取りすぎんな」ってことです。
えーって感じするでしょ。だってノート大切じゃんって思うよね。
ざっくり言うと「ノートをきれいに書こうとしすぎないで」ということ。
色をたっくさん使ってきれい(っぽい)ノートの人はあんまり勉強得意じゃなかったりするし、高得点取ってる人のノートは意外とごちゃごちゃだったりします。
ノートはきれいに書くためのものじゃなくて、理解するためのものなんだよっていう話でした。
ただ、ノートを取りすぎんなっていうのはどういうこと?って思うよね。
でも実はちょっと気づいてるんじゃないかな。
授業で板書を写すよね。
写してる間に先生が次の板書を書いてるでしょ。
やっと書き終わったのにまた次の板書。
それが書き終わったらまた次の板書。
書くだけになってるでしょ。
先生と絶対に追いつかないおいかけっこしてる感じです。
じゃあ質問ね。
その一生懸命ノートを書いたその授業の「その直後に」その内容の小テストをやったとします。
どのくらい取れる?
・・今、やばっと思った人はえらい。想像力があります。
たぶん書くだけで精一杯になってた人は、その直後の小テストでも点を取れません。
だって。だって、なんだと思う?
だって話を聞いてないんだもん。
書くこと「だけ」を一生懸命やってるだけで、話は聞いてないし、書いてある内容を理解しようともしてないんだもん。
ただ写してるだけ。
そりゃあ分かんないよ。
これは自分で先生役をやってみるとすぐに分かります。想像してみてね。
自分の得意なこと(植物が好きな人は植物について、カメラが好きな人はカメラについて)を黒板に板書しながら授業してみよう。
実際にやったほうが理解できるけど、想像だけでもいいです。
板書をするときは説明しながら書くはずです。無言で書くことのほうが少ないと思う。
それに書いた板書を指差して「これがね、こうなって!」ってアクションしながら話すときもあるはずです。
だけど、見ていない(聞いていない)生徒は、説明もアクションも何も頭に入ってないよね。
それだけでこの生徒たぶん理解してないなーってわかります。
少なくとも、授業直後に小テストをしたら絶対に解けないはず。
直後に小テストして点が取れないってことは、理解度「0」ってことだよね。
0の状態からテスト前に勉強して、全科目いい点取るほうが難しいはずです。
授業である程度理解してたら、理解度(マックス10のうち)7くらいまでにしてあったら、もっと楽にテスト勉強できるかもしれないよね。
つまり、もっと楽に点が取れるはずです。
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え? 結局どうしろってこと?
って思ってるかな。
結局、ノート取りすぎんなってことです。
今授業を受けるときに「書く:聞く」がほぼ「10:0」になってるでしょ。
その比率(ひりつ)の「聞く」をグーッと上げてください。
ノート取って聞くって難しいから、いったん「書く:聞く=0:10」にするくらいのつもりでいいです。
ノートを書くのを一回諦めてみるっていうこと。
あくまで「聞く」がメイン。
「聞く」で余った時間で、メモ程度のノートを書く、ということ。
それが授業の受け方のコツです。
いやいやいや!
書くだけで精一杯だったんだから聞く時間ないわ!
ノートちゃんと書かないとテスト前困るから書くわ!聞けねえわ!
って思うかな。
でもさ、キツイこと言うけど、そうやって今までノート取ってても点取れなかったんじゃん。
今までの「ちゃんと」はもう通用しないってことなんだよね。
それをよく考えてね。
ノート取るなとは言ってないからね。
「聞く」をメインにしようって言ってるだけです。
聞くをメインにしてたら、ノートが書ききれないときもあると思う。
そういうときは友達にその部分だけ写させてもらえばいいじゃん。先生に聞いてもいいし。
それができなくても、似たような内容は教科書やワークに載ってたりするから意外と大丈夫だよ。
「聞かない」ということは「理解しない」ってことです。理解度0。
理解0だから、テスト前にノート見直しても意味が分からなかったんだよ。ちゃんと書いてたのにね。
聞いて、全部じゃなくてもある程度は理解していれば、ノート、教科書、ワーク、プリントっていう道具をうまく使えるようになります。
「理解する」ためには「聞こうね」ということです。
たとえば、バラエティ番組のテロップ(文字)を全部ノートに書いてみたらどうかな。
内容入ってこないと思うよ。
書くのと聞く(見る)のどっちかしかできないとしたらそりゃあ「見る」を選ぶよね。
じゃあ学校の授業もおんなじ。
もっともっと見て聞くこと。話を聞き逃さないこと。
ただ書くだけだからつまんなかった科目もあるはずだよ。
話を聞けば内容が入ってきて、理解できて、意外と面白くなるかもしれません。
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中学のときも高校のときも、クラスにひとりくらい、なんにもノート取らない同級生がいました。
そのときはその意味が全然分からなくて。
ノートも書かないで何やってんだよって思ってました。不真面目だなーくらいにね。
だけどそいつ点取れんだわ。他の友だちに教えたりとかしてるんだわ。
でもその理由が今なら分かる。
今の自分が中高のときの自分にアドバイスができるなら、もっと聞けって言います。
ノートとりあえず置いとけって。
実際、先生5人に「ノート取って話聞かないのと、話聞いてノート取らないのどっちがいい?」って質問したら、みんな話聞くのを選ぶんじゃないかなって思うよ。
一生懸命頑張る(ノートを取る)ことは悪いことじゃないけど、別に一生懸命やったって褒められるわけでもない。
もっと楽にゴールに行く方法があります。
「いやそんなこといっても自分マジ頭悪いから」とか思う前に、試してみようね。効くからね。マジで。
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次のページではさらにテスト前の勉強のコツについて話します。