It - for - to - / ask 人 to do / too - to -


 前のページ(付加疑問/否定疑問/疑問詞 to do/間接疑問/感嘆文)
 関連ページ(不定詞)


このページでは不定詞(to+動詞の原形)を使ったちょっとした文法事項を勉強します。
だから上の関連ページ「不定詞」は見ておくといいよ。
急ぎの人は冒頭の「名詞的用法」まででも大丈夫です。

また「疑問詞 to do」は参考書では不定詞関連のページ(要はこのページの仲間)に入れられることが多いんだけど、個人的にはwhatとかの仲間に入れたほうがいいかなと思ったので前のページに入れています。

それではこのページ!

 It - for - to -
 ask 人 to do
 too - to -

をやっていきます!


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■It - for - to -


とにかくよく出てくる文です。
まずすることは「It - for - to -」と言いまくること。
この語順を覚えちゃいます。はい!

イットフォートゥー・イットフォートゥー・イットフォートゥー・イットフォートゥー・イットフォートゥー・イットフォートゥー・イットフォートゥー・イットフォートゥー・イットフォートゥー・イットフォートゥー・イットフォートゥー・イットフォートゥー・イットフォートゥー・イットフォートゥー・・・

覚えたかな?
それでは解説に行きます。

不定詞「名詞的用法」で

 To read books is fun.
 本を読むことはおもしろい

というのをやりました。
この不定詞のカタマリをいったん「It」と書きます。

 It is fun.

そんで書かなかった不定詞のカタマリを最後に持ってくる。

 It is fun to read books.
 本を読むことはおもしろい

訳はまったくおなじ。しかもItは訳しません。
ちゃんとした説明を後にしてとりあえず例文見てみようか。
①不定詞から訳す ②Itは訳さない がポイントです。

 It is fun to play baseball.
 野球をすることはおもしろい

 It is important to study math.
 数学を勉強することは大切です

 It is easy to read this book.
 この本を読むことは簡単だ

 It was difficult to understand it.
 それ(このitは普通のit)を理解することは難しかった

不定詞から訳して、(It以外の)残りを訳す。
このパターンが分かったかな?

後ろにある不定詞が本当の主語ということです。
このとりあえず置く訳さない「It」のことを形式主語といいます。
仮主語って言う人もいるかな。
名前は今は覚えなくても大丈夫だけどね。

たとえばさっきの文だけど

 It is fun to read books.
 本を読むことはおもしろい

これは「誰が」本を読むかは書いていないよね。
誰がとかじゃなくて「一般的に」本を読むことはおもしろいですよねって言ってるわけです。

普通の文章は「主語+動詞」って始まるけど、
不定詞のカタマリは「動詞」から始まるから「誰が」が書いてないのは当たり前です。

だけど、不定詞の前にforを置くとその「誰が」を説明することができます。

 It is fun for me to read books.
 私にとって本を読むことはおもしろい

 It is fun for him to play soccer.
 彼にとってサッカーをすることはおもしろい

 It is important for us to study history.
 私たちにとって歴史を勉強することは大切です

 It was easy for you to sing this song.
 あなたにとってこの歌を歌うことは簡単だった

 It was difficult for them to answer it.
 彼らにとってそれ(このitは普通のit)に答えることは難しかった

forは不定詞の前に訳して「ーにとって」と訳します。
不定詞に主語はないけど、主語の意味を付けたしてるから「意味上の主語」という名前です。
これもとりあえず覚えなくてもいいけどね。

この語順が「It - for - to -」だからこの文はそう呼ばれています。
forはあったりなかったりするから「It - (for…) to 〜」みたいに書くことが多いかな。
でも結局同じです。「It - for - to -」で覚えて、かつこのページで何度も練習してね。
慣れれば難しくない!

ただ長文の中だと、普通のitと仮主語のitがゴチャゴチャになるからちょっと難しいです。
最後にその見分け方だけやって、この文法を終わりにしよう。


【普通のitと形式主語のitの見分け方】

Itは基本「それ」って訳すよね。
いずれどこかで説明するけど「It」→「それ」だけじゃなくて、
「It」→「それ」→「それってなんだ?」まで考えるのが大切です。

だって日本語で「昨日のあれ楽しかったよね」っていう会話で「あれ」が分からなかったら困るよね。
英語になるとその作業をつい忘れちゃうんだよね。
だけど「it(それ→どれ?)」「this(これ→どれ?)」「then(そのとき→どのとき?)」みたいな発想はとにかく必要です。
こういう話はitとoneのページでも話していました。

ただ、ときどき「It」の「それ」が分からないときがあります。
そのとき形式主語の可能性が高いよ!
その文の後半に目線を飛ばします。不定詞がないかどうかをチェックしてください。
あったらそれ、形式主語!です!


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■ask 人 to do

これもまず読みまくります。超出るからね。

アスクひとトゥードゥー・アスクひとトゥードゥー・アスクひとトゥードゥー・アスクひとトゥードゥー・アスクひとトゥードゥー・アスクひとトゥードゥー・アスクひとトゥードゥー・アスクひとトゥードゥー・アスクひとトゥードゥー・アスクひとトゥードゥー・アスクひとトゥードゥー・アスクひとトゥードゥー・・・

覚えた?
この作業なめてると2週間後に忘れるよ。

ask 人 to doは「人にdoするように頼む」っていうふうに訳します。

 I asked him to teach English.
 私は彼に英語を教えてくれるように頼んだ

私は「彼に」「英語を教えてくれるように」「頼んだ」という意味になります。
このサイトの例文はなるべく現在形から始めるようにしてるんだけど、ここは過去形のほうが自然だよね。

 I asked her to read the book.
 私は彼女にこの本を読むように頼んだ

 I will ask him to help us.
 私が彼に私たちを手伝ってくれるように頼む

この用法は代表的なのがあと2つあります。

まず「tell 人 to do」=「人にdoするように言う」。
askより強めです。

 I told him to study English.
 私は彼に英語を勉強するように言った

 I told her to read it.
 私は彼女にそれを読むように言った

 I will tell my sister to clean her room.
 私が妹に部屋を掃除するように言う

最後は「want 人 to do」=「人にdoしてほしい」。

 I want him to study math.
 私は彼に数学を勉強してほしい

 I want her to read more books.
 私は彼女にもっと(more)本を読んでほしい

 I wanted my child to be a teacher.
 私は子供に先生になってほしかった

これくらいかな。
「ask 人 to do」に加えて「tell 人 to do」「want 人 to do」も音読!今!
こんなの覚えとけばできるし、覚えとかなきゃできないだけだよ。

だから今やっとこうね。
自分で「もういいかな」って思うくらい読んどくだけ。


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■too - to -

これもまず読む。
これは簡単めだね。

トゥートゥー・トゥートゥー・トゥートゥー・トゥートゥー・トゥートゥー・トゥートゥー・トゥートゥー・・・

tooには「も」って意味もあったけど

 I love you too.
 私好きだよ

「過ぎる」っていう意味もあります。

 The bath is too hot.
 お風呂が熱すぎる

この「過ぎる」という意味には「限度を超えている」というイメージがあります。
「enough(イナフ)」は「十分、ちょうどいっぱい」っていうイメージがあるんだけど、
「too」はそれより多くて「やり過ぎじゃね?」というイメージ。
上の文章は温かいというより熱すぎて入れないというような意味があります。

そのtooを使った文法が今からやる「too - to -」。
「ーしすぎてーできない」と訳します。

 I am too busy to study science.
 私は忙しすぎて科学が勉強できない

 I'm too busy to watch the movie.
 私は忙しすぎてその映画が見れない

 She was too tired to study.
 彼女は疲れすぎて勉強できなかった

ここのポイントは「noとかnotがないのに否定の意味になる」ということです。
tooの「しすぎ」という意味が否定の意味につながっています。

このtoo - to - の文章は接続詞thatのページでやった「so-that-」の文とよく言い換えが起こります。
「so-that-」は「とてもーなのでー」。

 I am so busy that I can't study science.
 私はとても忙しいので科学が勉強できない

 I'm so busy that I can't go there.
 私はとても忙しいのでそこに行けない

 He was so tired that he couldn't come here.
 彼はとても疲れていたのでここに来られなかった(could クッド はcanの過去形)

こっちはちゃんとnotが入ってるよね。
不定詞は動詞から始まるけど、that節の中には「文まるごと」入っています。
どちらもとても大切な文章です。

さっき出てきた意味上の主語(不定詞の前にforを置く)を使ってもう少し。

 This book is too difficult for me to read.
 この本は難しすぎて私にはめない

 That tea was too hot for him to drink.
 あの紅茶は熱すぎて彼にはめなかった

これもthat節。主語が変わってるのに注目ね。

 This book is so difficult that I can't read it.
 この本はとても難しいので私は読めない

 That tea was so hot that he couldn't drink it.
 あの紅茶はとても熱いので彼は飲めなかった

こんな感じです。


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以上がこのページ!
知ってれば分かるけど知らないと分からない文章ばかりです。
こんなの練習すればできるようになるからね。
「えー今やってるから分かるだけで長文の中で出てきたらわからないよー」と思ってた文章が
「あれ、これあの文じゃん」って分かるようになると結構驚くよ。

じゃあ英文稽古やっておしまい!


英文稽古(英文を読んで、訳を言う)

To read books is fun.
It is fun to read books.
It is fun to play baseball.
It is important to study math.
It is easy to read this book.
It was difficult to understand it.
It is fun for me to read books.
It is fun for him to play soccer.
It is important for us to study history.
It was easy for you to sing this song.
It was difficult for them to answer it.

I asked him to teach English.
I asked her to read the book.
I will ask him to help us.
I told him to study English.
I told her to read it.
I will tell my sister to clean her room.
I want him to study math.
I want her to read more books.
I wanted my child to be a teacher.

I love you too.
The bath is too hot.
I am too busy to study science.
I'm too busy to watch the movie.
She was too tired to study.
I am so busy that I can't study science.
I'm so busy that I can't go there.
He was so tired that he couldn't come here.
This book is too difficult for me to read.
That tea was too hot for him to drink.
This book is so difficult that I can't read it.
That tea is so hot that he couldn't drink it.


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 もくじ


英文稽古訳

To read books is fun.
本を読むことはおもしろい
It is fun to read books.
本を読むことはおもしろい
It is fun to play baseball.
野球をすることはおもしろい
It is important to study math.
数学を勉強することは大切です
It is easy to read this book.
この本を読むことは簡単だ
It was difficult to understand it.
それ(このitは普通のit)を理解することは難しかった
It is fun for me to read books.
私にとって本を読むことはおもしろい
It is fun for him to play soccer.
彼にとってサッカーをすることはおもしろい
It is important for us to study history.
私たちにとって歴史を勉強することは大切です
It was easy for you to sing this song.
あなたにとってこの歌を歌うことは簡単だった
It was difficult for them to answer it.
彼らにとってそれ(このitは普通のit)に答えることは難しかった

I asked him to teach English.
私は彼に英語を教えてくれるように頼んだ
I asked her to read the book.
私は彼女にこの本を読むように頼んだ
I will ask him to help us.
私が彼に私たちを手伝ってくれるように頼む
I told him to study English.
私は彼に英語を勉強するように言った
I told her to read it.
私は彼女にそれを読むように言った
I will tell my sister to clean her room.
私が妹に部屋を掃除するように言う
I want him to study math.
私は彼に数学を勉強してほしい
I want her to read more books.
私は彼女にもっと(more)本を読んでほしい
I wanted my child to be a teacher.
私は子供に先生になってほしかった

I love you too.
好きだよ
The bath is too hot.
お風呂が熱すぎる
I am too busy to study science.
私は忙しすぎて科学が勉強できない
I'm too busy to watch the movie.
私は忙しすぎてその映画が見れない
She was too tired to study.
彼女は疲れすぎて勉強できなかった
I am so busy that I can't study science.
私はとても忙しいので科学が勉強できない
I'm so busy that I can't go there.
私はとても忙しいのでそこに行けない
He was so tired that he couldn't come here.
彼はとても疲れていたのでここに来られなかった(could クッド はcanの過去形)
This book is too difficult for me to read.
この本は難しすぎて私にはめない
That tea was too hot for him to drink.
あの紅茶は熱すぎて彼にはめなかった
This book is so difficult that I can't read it.
この本はとても難しいので私は読めない
That tea was so hot that he couldn't drink it.
あの紅茶はとても熱いので彼は飲めなかった




by dekiyosite | 2017-04-02 05:45 | 英語