作文・読書感想文のコツ


こんにちは。
作文が苦手だっていう人は多いです。
僕もそうでした。

あんまり難しくなく、
でも読みやすく、楽しい文章が書けるように、
話していきますね。

推薦の作文対策や、
夏の読書感想文対策にぜひ使ってください。


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「あいさつについて思うことを書きなさい」
というテーマで、作文を書いてみましょう。

0.ありがちなパターン

 私はあいさつは大切だと思います。
 あいさつをすると気持ちがいいからです。私があいさつをするとされた人は笑って返してくれます。私もあいさつをされると笑って返します。
 1日が笑顔で始まるのはとても気持ちがいいです。
 でも、始まりだけじゃなくて、おやすみなんかもいいと思います。

どうかな。
上手っぽく見えるんだけどね、そんなにおもしろくはないです。
この「おもしろさ」っていうのは意外と重要です。

作文に「おもしろさ」なんていらない、
と思うかもしれないけど、
つまらない作文は読むのにすごく疲れます。
スラスラっと読めないから、
下手な作文だった、と思われがちです。
一生懸命書いてもね。

じゃあどうやったら「そんなに難しくなく」
今よりも面白い文章を書けるか。
それを考えてみましょう。


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① 自分の、を入れる

「作文」って言われると、
つい「いい」文章を書こうとしてしまいます。
いわゆる「いい子」になっちゃうんだね。

上の作文も、正しい作文かもしれないけど、
どこかで見たことあるような、きちんとしすぎた文章だよね。

「どこかで見たことがあるような文章」は
そんなに読みたくありません。
だって見たことあるんだもん。
だから「どこかで見たことがある」ということは
「つまらない」に近い、ということです。

だから、なんでもいいから
「自分の思い出」とか「自分の考え」を入れるといいです。
テーマに沿ってればなんでもいい。
いいこと書こうと思わなくていいです。
だって「自分の」が入るだけで、
その文章は「読んだことのない文章」になるんだから。

 私はあいさつは大切だと思います。
 正月に田舎に行ったときに、やさしかったおじさんが「あいさつは絶対しなくちゃいけないよ」と教えてくれました。そのときはよくわからなかったけど、そのあとあいさつをするたびにそのおじさんの言葉を思い出すようになりました。
 そのうちに、あいさつをすると人が笑顔になることに気がつきました。そのときから私はあいさつがちょっと好きになりました。おじさんの言っていたことは、こういうことだったのかなと今は思っています。
 「おはよう!」と、1日が笑顔で始まるのはとても気持ちがいいです。
 でも、始まりだけじゃなくて、おやすみなんかもいいと思います。


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② 差を出す

最初の作文の何がつまらないかというと、
「ずっと一定」だったからです。

「あいさつはいい」「私はあいさつが好き」「あいさつは笑顔になる」
全部プラスのことを書いています。
プラスなんだからいいじゃん!と思うかもしれないけどね、
全部プラスということは、「変化がない」ということです。

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ドラマとかが面白いのは「変化があるから」だよね。

 A子もB太も、本当は両想い。なのに、
 B太がC美にヘラヘラしてるところをA子が目撃!!
 落ち込んでるところにD男が現れてA子に急接近。
 A子「もう、B太も振り向いてくれないか・・」
 次週!どうするB太!

と変化があるものばかりです。
変化がない文章はつまらなくなりがちです。

「いい子」で書くとつまらなくなる理由がこれ。
プラスばかりになって変化がなくなるからです。
嘘の自分じゃなくて、いい子の自分じゃなくて、
「本当の自分」を書いていいんです。

「差を出す」というのは
プラスも「マイナスも」書く、ということ。

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そうすると変化のある文章になって、
グッと読みやすくなります。

 あいさつは大切だ、と学校で教えられていたけど、私はあいさつが大切だとは思っていませんでした。
 あいさつをしなくても普段の授業や生活をしっかりしてればいいじゃん、と思っていたからです。あいさつをしたからって勉強ができるようになるわけじゃないし、とも思っていました。
 去年、正月に父親の実家に行ったときもそうでした。ただ年が変わっただけなのに「明けましておめでとう」とあいさつをする大人を、私はバカみたいと思って見ていました。だから私は、明けましておめでとうと言われても、「はい」とうなづくだけでした。
 そんな私を見て、親戚のおじさんが私を呼び出しました。そのおじさんは、私が一番好きな、やさしいおじさんでした。そのやさしいおじさんが、なぜか私を怒りました。
 「あいさつはお前が思ってる以上に大切だ。嫌でもしろ」
 理由が強引な気がして、本当は納得していませんでした。だけど怒られた怖さで少し泣きました。あのおじさんが言うくらいあいさつって大切なのかなと、それから考えるようになっていました。
 三学期が始まってから、私はあいさつをする先生や同級生をよく観察しました。そのうちに気づくことがありました。それは、あいさつをするときにみんな笑顔になる、ということでした。むすっと「おはよう」というクラスメイトもいたけど、でもほとんどの人が笑顔で「おはよう」とあいさつをしていました。
 私も「おはよう」と言ってみました。同級生がこっちをふりむいて「おはよう」と笑顔で返してくれました。私は少しうれしかった。おじさんが言いたかったのは、こういうことだったのかもしれないと思いました。
 おはようだけじゃなくて、家でのあいさつも意識するようになりました。「おやすみ」と言って1日が終わるのも、なんだかいいなと今は思っています。


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③ ひとつに絞る

特に低学年の生徒に多いのは「全部書いてしまう」という書き方です。

 5月17日は日曜日で遠足でした。
 7時に小学校の前に集合して、7時15分に出発です。バスにみんなで乗りました。みんなでバスに乗るのははじめてだったので、楽しかったです。8時半にナナナナ公園に着きました。そこから班にわかれて、レクをしました。レクは早いもの勝ちで景品があったので、がんばりました。がんばったから3位でした。1位じゃなかったけど、うれしかったです。それから12時にお昼ごはんをたべました。みんなおかしを持っていて、小林さんのおかしがおいしかったです。そのあとはくぶつかんにいってえをみました。たのしかったです。

なんか見たことある作文でしょ?
一生懸命書いてるのは分かるんだけど、なんか、パンフレットみたいだよね。
全部書くというのは、何も書いてないみたいなもんなんです。

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例えば「運動会」の作文なら、
自分が参加した全競技について書くんじゃなくて、
練習が楽しかった二人三脚のこと「だけ」とか、
みんなで頑張ったムカデ競争のこと「だけ」を書くようにすると、
何を書きたいのかがはっきりするので分かりやすいです。

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全部をちょっとずつ書くよりも、内容に深くつっこめます。
(内容に深くつっこめるから、
 オリジナルを出せたり、差が出せたりする)

 この前の遠足で一番記憶に残っているのはお昼ごはんの時間です。
 物寺くんがお弁当を忘れていたのを、みんなに内緒にしていました。ご飯の時間に突然トイレにいったり、うろちょろしていたので私がそれを見破りました。
 「もしかしてお弁当ないの?」
 と聞くと、物寺くんはハッとした顔をしました。その顔を見て、やっぱり忘れたんだなあと分かりました。
 またトイレに行こうとする物寺くんを班までむりやり連れていきました。忘れたんだってというと、小林くんが自分のお弁当のフタに、自分のご飯を少し入れてくれました。
 小林くんがそれを「ほら」と渡したのは物寺くんではなく、横にいた横井さんでした。横井さんもそのフタに自分のお弁当から少し移しました。そのあと堀くんも、保里さんも、私も入れました。班員みんなからご飯をもらった物寺くんのお昼ごはんは、誰よりも大盛りになっていました。
 物寺くんは恥ずかしそうだったけど、みんなで食べているうちに、少しずつ笑顔になって、食べ終わったあとみんなでフリスビーをしました。

ひとつのことに絞ったから、
何についての作文か、何を伝えたいかがはっきりするよね。
どういう物語なのかが伝わりやすいです。
いかにもな良い話を書いちゃったけど、
でもさっきのよりはいいでしょ?
(さっきのパンフレットみたいな作文も素敵なんだけどね)

さっきの「あいさつ」の作文も、
最後の「おやすみ」のところ、書きたくても、
思い切って省いたほうが、スッキリします。
そのほうが、おじさんとのエピソードがくっきりするはずです。
(最後以外はさっきと同じです)

 あいさつは大切だ、と学校で教えられていたけど、私はあいさつが大切だとは思っていませんでした。
 あいさつをしなくても普段の授業や生活をしっかりしてればいいじゃん、と思っていたからです。あいさつをしたからって勉強ができるようになるわけじゃないし、とも思っていました。
 去年、正月に父親の実家に行ったときもそうでした。ただ年が変わっただけなのに「明けましておめでとう」とあいさつをする大人を、私はバカみたいと思って見ていました。だから私は、明けましておめでとうと言われても、「はい」とうなづくだけでした。
 そんな私を見て、親戚のおじさんが私を呼び出しました。そのおじさんは、私が一番好きな、やさしいおじさんでした。そのやさしいおじさんが、なぜか私を怒りました。
 「あいさつはお前が思ってる以上に大切だ。嫌でもしろ」
 理由が強引な気がして、本当は納得していませんでした。だけど怒られた怖さで少し泣きました。あのおじさんが言うくらいあいさつって大切なのかなと、それから考えるようになっていました。
 三学期が始まってから、私はあいさつをする先生や同級生をよく観察しました。そのうちに気付くことがありました。それは、あいさつをするときにみんな笑顔になる、ということでした。むすっと「おはよう」というクラスメイトもいたけど、でもほとんどの人が笑顔で「おはよう」とあいさつをしていました。
 私も「おはよう」と言ってみました。そしたら当たり前だけど、同級生がこっちをふりむいて「おはよう」と言ってくれました。笑顔だったから、私も思わず笑ってしまいました。おじさんが言いたかったのはこういうことだったのかもなあと、そのとき少し分かったんです。


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① 自分の、を入れる
② 差を出す
③ ひとつに絞る

これに気をつけて書くと、読書感想文も書けるようになります。

③ 印象に残ったシーン
① どうして印象に残ったか(自分の思い出とリンクさせたりする)
② 「読む前の自分」→「読んだ後の自分」

こんな感じかな?
もちろんパターンはたくさんあります。
だけどこれで書けば、つまらなくはなくなるはず。

ちなみに。
本が面白くなかったら、そう正直に書いてもいいです。
なんで面白く感じなかったのかを、自分なりに考えてみてください。

読書感想文では「書く」前に「読む」があるよね。
それについては次のページの
本を読む理由本の選び方で書く予定です。


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余談です。
(読まなくてもいい)

こういうテクニック的なことを教えるとね
「作文って「自分」を書くのに、そんなテクニックに合わせて書いたら自分がなくなっちゃうだろ!」
ということを考える人もいると思います。

ただ、このページは、
「うまく書きたいけど作文って全然書けない」
と悩んでる人に対してのページだというのは分かってね。
作家を目指したり、表現したいと思ってる人は、
このページの方法なんて全部無視して、
自分なりに頑張るのもいいと思います。

だけど、有名なミュージシャンだって、
昔は好きなミュージシャンのコピーをして、
そこから成長していったんです。
真似したり、従ってみるのも、
意外と自分を成長させてくれるからね。

余談おわりー。


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このページは、
書いていてとても楽しかったです。

僕も作文が(早いけど)苦手でした。
中学って運動会、文化祭、遠足の終わりとか、
一学期を終えて、二学期を終えてとかの作文を書かせられるよね。
僕の中学では、その作文の優秀なやつが、
学年通信のプリントに載ったんです。

僕は成績もそんなに悪いわけじゃなかったんだけど、
そのプリントにはほとんど載ったことがありませんでした。
それがなーんか悔しくてねー。

学年では問題児とされてるような、
ちょっと悪っぽいやつのほうが載ったりしていて、
しかもそれがおもしろいんだ。

俺の作文はいわゆる「いい子」の文章だったんだね。
目立つのが好きだったわけじゃないんだけど、
そのプリントにはどうしても載りたくて、
自分の作文と載る作文の違いをよく考えました。

だからこのページに書いたポイントは
どこかの本で読んだものじゃなくて、
下手だった自分が自分なりに考えてきたポイントです。

「作文の書き方!」という本やポイントは
難しいものが多いんだよね。
だけど僕自身も作文が苦手だったので、
そんなに難しくはないけど、
今よりおもしろい作文が書けるようなポイントが
伝えられたんじゃないかなと思っています。

ちなみに、このページは作文の「内容」についてでしたが、
具体的な文章の書き方については

この本がオススメです。このサイトを作るときにも参考にしました。
(どう書くかがわかると、読解力も上がっていくよ。)

国語の先生に「あれ、うまくなったね」と言われたらいいなあ。
おもしろく書けたらメールで送って読ませてね。


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by dekiyosite | 2015-08-01 17:11 | 雑談