本当の楽ってなに


 前のページ(ワークの使い方)


 前のページのまとめ!
 ●ワークを最初から全部やろうとしない。まずはA問題で1問もわからないのがないようにする
 ●1ページずつ答え合わせから直しまでやる。一生懸命やれば先生にもちゃんと伝わる。写せばバレるしその時間何にも成長しない


 前の3ページで、テストの点が取れないということはどういうことなのか、また取れるようにするためにはどうすればいいのかを考えてきました。
 このページではタイトル通り「本当に楽をする」ということはどういうことなのかを考えていきます。

 勉強が苦手(だったにしたいね)な人は、まー、楽をしたがるんです。数学の行は飛ばす、無駄に暗算をする、英語はとにかく読みたくないし書きたくない。あと授業も聞かないよね。理解してないのにワークをどんどん進めたりするのも、楽をしたいからとも言えるかもしれません。
 ただね、それって楽じゃないのよ。大変な道を選んでるんです。勉強が苦手ではない人からすれば、もったいないなーという感じなんです。

 分かりやすいので数学を例にします。
 方程式(中1の1学期の終わりに習います!)でやってみようか。
 
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 でやってみましょう。

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 左が途中式を結構多めに書いているもの。右が一発で答えを出したものです。みんなの途中式の量は、大体この中間くらいじゃないかな。

 学校の授業で「このどちらかを写してください」と言われたとします。そしたらどっちを写す?左の長い方がめんどくさいから、右の方がいいよね。でもねこの右の方はね、やってみたら分かるんだけど、意外と時間がかかるし、めんどくさいんです。

 ちょっとシミュレーションしてみよう。
 すべてを暗算で解くと「今これが左辺に来て、右辺にはこれが行って、左辺たし算してこう、右辺もたし算してこう、そしたらこうなるから、右辺のこの数字で割って、で答えだ」というのを全部頭でキープしながら解かないといけないよね。
 頭で考える量が増えるから、もちろんケアレスミスの可能性も格段と増えます。間違えないようにするから意外と早く解けない。
 ただ途中式を書かないだけで、意外と時間がかかるは間違えやすいは頭使うわで、超めんどくさいのがこのやり方です。最悪なわけ。

 さて左。左の方もやってみたら分かるけど、実はそんなにめんどくさくないんです。

 なぜか。
 1行で1つのことしかしてないからです。
 もっかい解き方を見てみようか。

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 1行目から2行目、移項「しか」してない。
 2行目から3行目、たし算「しか」してない。
 3行目から4行目、わり算「しか」してない。
 そんでそのまま約分して、はい5行目で答えです。
 (方程式の具体的な解き方は方程式の章できちんと触れます。今は分からなくても安心してください)

 これ、もっのすごく楽なんだよ!!
 だって頭を使ってないから。

 左の方は、1行に1つのことしかしてないから、いつも頭すっかすか。楽だよ。何にも考えなくても進む。
 慣れてきたら(考える時間がないから)ペンが止まらなくなります。速いという意味ではないよ。ただ、とにかく止まらない。このペンが止まらない、というのが頭を使っていない証拠です。
 頭を使ってないから楽。こんなに途中式を書いてるのに意外と遅くない。
 もちろんケアレスミスの可能性は格段に減ります。

 わかるかな。
 勉強が下手な人は、見た目「だけ」にやられることが多いんです。見た目が難しそうならもうアウト。
 でもそしたら、この先の人生(勉強じゃなくても)簡単なことしか選べなくなっちゃう。

 見た目がなんだかややこしく見えてもきちんとやる方が楽なんだということ。
 それをちゃんと理解してください。

 前のページまでで、基本問題と標準問題を絶対に解くことが必要だって言ったよね。ケアレスミスしたー!ってもう言い訳しないようにって。学校でだって「ケアレスミスに注意」ってよく言われます。
 だけど、ケアレスミスをどうなくすかはみんなあまり考えてない。そしてあまり教えてくれない。
 ただ気をつければいいということじゃないんです。間違えないようなやり方を、解き方の中に組み込んでおくんです。

 丁寧にやることによる、もう1つの利点があります。
 それは問題によってやり方が変化しないということ。
 途中式が少ない人は、分数や小数になったり項が増えたりすると、途端にペンが止まったり、途中式を書き始めたりします。こうすると遅くなるし、大体ミスります。だっていつもやっていないからね。

 途中式を書くと時間がかかるという考えは「いつも」途中式を書いていないから生まれる考えです。いつも途中式を書いていたら、いつもやっていることだからそんなに遅くなりません。
 それでいていつも丁寧。分数になろうが項が増えようがそんなにやり方は変わりません。1行増える程度かな。だからいつも通り落ち着いて、頭すっかすかで解けます。ケアレスミスももちろん少ない。

 また、途中式をいつも書いていないとテストや受験で急に不安になったりします。
 ”これ間違えてないかな・・?”
 それでいつもやっていないのに途中式を多めに書いたり必要以上に解き直したりします。いつもやっていないから時間がかかりすぎて「テスト、時間が足りなかった」と言うことになるんです。
 いつも丁寧に解いている人は、テストの時も丁寧なまま。いつもと同じやり方だから時間のロスがない。その分の時間を応用問題にだって使えます。

 どうかな。
 見た目の楽さというのは、本当の楽ではないということが伝わるかな。
 その場だけの楽をするとワークやテストが大変なのもそうだけど、結局そんなに身につかないから、受験の時にまた苦労したりします。

 いつも丁寧に、一定に。
 これがとにかく大切。これが一番伝えたいことかもしれない。
 書く、という行為をめんどくさがらないで。
 書かないほうがめんどくさいと思えるようになったら、勉強が下手じゃなくなってきた証拠です。


 このページのまとめ!
 ●いつも丁寧に、一定に(そうすると頭は常に余裕がある、一定だから問題によってやり方は変わらない)
 ●書かないほうがめんどくさい、と思えたら勉強が上手になってきてる証拠






by dekiyosite | 2015-03-20 15:39 | 考え方